うるさくて眠れない!?インド最大のお祭り「Diwali(ディワリ)」とは?
年間を通して何かと「お祭り(festival)」が多いインド。そんな中でも、最大のイベントと言われるディワリは、毎年秋頃に行われます。今年2017年は10月19日(木)がディワリ。その前後も祝日となります。ディワリシーズンは海外旅行(逃亡)する外国人が多いと聞きますが、なぜなのでしょうか?!簡単にですが、少しまとめてみました!
ディワリとは一体?
Diwaliは、インドのお正月、ヒンドゥー教新年のお祝いです。(ディワーリーとも言われている様。ヒンディー語の発音が定かではないので参考までにしてください!)
日本語では「光のフェスティバル」とも呼ばれているらしく、この時期になると家の外壁をライトアップする家が多くなるのも一つの特徴です。
海外でいうクリスマスのような雰囲気を(少しだけ)感じます。友人曰くクリスマスよりも重要なお祝いの日だそうで、夜のライトアップは住んでいる場所にもよりますが、とても華やかです。
なぜ家の周りをライトアップするの?
ディワリはインド女神の一人、ラクシュミー(Lakshmi)をお祝いをする日でもあります。女神ラクシュミーを暗い外から家に招き入れるために、目印として、ライトアップするのだそうです。
また、玄関の前などでは、素焼きの器でろうそくに火を灯している家庭をよく目にします。
爆竹や花火がたくさん打ち上げられる=大気汚染マックス
「ディワリの時期は海外旅行(逃亡)するに限る」とインドに長く住んでいる友人から最初にアドバイスされたのを今でも覚えています。なぜなら、この時期至るところで爆竹や花火が打ち上げられ、ただでさえ悪い空気が一気に悪くなるからでした。
(2年前の自宅近くのディワリの様子)
爆竹や花火が至るところで打ち上げられ(お祝いとして)、それはもちろん夜通し行われるため「バーン!バーン!!」とうるさくて寝れない時もあるのだとか。
PublicDomainPictures / Pixabay
ただ、私は去年も一昨年もディワリをインドで過ごしましたが、夜中の2時くらいには花火が止まって、朝まで意外にぐっすり寝れた記憶があります。インドに少し慣れてしまったからか、夜中の2時に終わるのが早いと感じます(笑)。
(画像出典:WSJ)
そして次の日の朝目覚めると、外は霧…ではなく花火の煙で真っ白!!この記事にもあるように、ディワリシーズンから一気に大気汚染がひどくなりますので要注意!!
近年は「グリーンディワリ」を掲げ、考え方が変わってきている
去年のディワリの時期、インドの友人数人から「ディワリのお祝いで爆竹は使わないで!ろうそくでお祝いしよう」というメールがたくさん回ってきました。近年は、グリーンディワリというエコな考え方が広まってきているからか、今ちょうど考え方が変わってきている最中なのかなと、個人的に思います。
(画像出典:the hindu)
ただ、やはり一筋縄ではいかないようで、今年のディワリはどうなることか、インドのニュースをチェックして様子を伺いたいと思います。
<参考記事>2015年の記事ですが
長らく支持されている 爆竹反対運動や、環境により配慮した グリーン・ディワリの提唱、中国製花火を取り締まる試み、そして夜10時以降の外出禁止令。こうした取り組みがあるにもかかわらず、インドの人々は、昨年と比べ今年も花火の使用を特に控えるようなことはなかった。その結果、再びインド中が息をするのも困難な祝日となってしまった。
何年にも渡り、インドは自国の主要都市を、いかに中国の大都市のように世界的にアピールしていくか話し合いを重ねてきた。そして現実に、あと数日も経たない内に、インドが中国の大都市と肩を並べる日がやってくる。それも公害のレベルの話であり、都市効率や精巧なインフラ整備という点ではない。ディワリのおかげで、インドの騒音と大気汚染は警戒すべき段階にまで達してしまったのだ。
ディワリはたくさんお金を使う時期!
大気汚染は怖いですが、良いこともあります!ディワリの時期にお金を使うことは縁起が良いこととされているため、商戦期だとばかりに多くのお店でディワリセールが行われるんです!
なぜディワリ時期にセールを行われるかというと、女神Lakshmiは「the goddess of wealth and purity」と言われており、富(お金)の女神だからだそうです。
スナップディールではすでにセールが行われています!
ドライバーさんやメイドさんにはボーナス支給!?
「Happy Diwali」として、お世話になっている方にはプレゼントを贈ることが多いようです。ローカルマーケットではプレゼントボックスとしてお菓子や食料の詰め合わせが販売されています。
2年前のディワリ前、お菓子の詰め合わせを「道端」で作っている最中…
お世話になっているインド人の方からは、ナッツとドライフルーツの詰め合わせ(はみ出てる状態)が送られてきました。
そして、私たちが忘れてはいけないのは、ヒンドゥー教のメイドさんやドライバーさんなど、私たちを助けてくれている方々にはボーナスを支給すること!一ヶ月分の給料をボーナスとして渡すのが通例だそうですが、これも人によりけりです。(働いてからまだ一年未満の人には給料半月分にするなど、やり方は様々)
マーケットに売ってる封筒(1ルピ付き)を購入して渡してみてください。
「Happy Diwali」と言いながらボーナスを渡すと、これでもかっていうくらい笑顔で受け取ってくれます。
新しい服を着てお祝いしよう
ディワリの日は、家の中をキレイにして大掃除をして(神様を招き入れるため)、新しい服を着てお祝いするのが通例だそうです。そのあと、親戚の家に行き一緒にお祝いするのだとか。
インド人家庭でのプジャ(お祈り)にお邪魔した時の写真。
今年のディワリをインドで過ごす方は、新しい服を購入してお祝いしてみてはいかがでしょう?そして、夜は打ち上がるであろう花火や爆竹の音を楽しみにしてください♩笑。
※インド人知人からの話などを主にまとめていますが、間違っている情報や追記するべき情報があったら是非教えてくださいませ!
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